空港でスーツケースが破損したので海外旅行保険で助けてもらった話

生活
空港で再会したスーツケースはバッキバキだった件

海外駐在の旦那と日本に一時帰国するのは年に2回ほどですが、それ以外にも海外へ出かけることはあります。
バンコクに住んで7年の間、今まで一度もなかったのですが、今回ついに・・・スーツケース破損被害にあってしまいました(泣)

そんなこともあると話には聞いていたので、とりあえず空港からは出ずに対応することに。
それから海外旅行保険で補償されたお金が振り込まれるまでの流れをメモしておこうと思います。
滞在先請求というものがあり、日本に帰国していなくても保険を使えることが出来たので、駐在組も泣き寝入りしないでくださいね。

行程は以下のメニューをご参照ください。
※こちらはエポスゴールドカードに付帯の海外旅行保険に助けてもらったものを基本としています。

保険補償額について

手続きの前に保証してもらえる金額についてですが、全損の場合と一部損害の場合で少し違います。

【全損の場合】
購入金額 – 減価償却費 – 自己免責=振込金額(保険金額)
これは、カメラやバッグなどの携帯品を破損・盗難にあって保険を請求する際も同じだと思います。購入金額
領収書が残っていればベストですが、メーカーや型番などを明記し写真などを添付することで、ホームページなどに掲載されている販売価格を連絡してもOKでした。
スーツケースの場合、サイズ(容量)などもしっかり連絡しましょう。

減価償却費
購入から経った年月によって減った価値のことです。
普通の企業での資産は最後0円まで償却されてしまいますが、保険の計算上では半額までだそうです。

自己免責
保険の契約に記載されている自己負担分です。だいたい3,000円が自己負担となっていることが多いです。
お願いする保険の契約内容をご確認ください。

これらのことから、10年ほど前に6,000円以下で購入した物の場合は保険金額が0円になってしまうことがあるという事です。

【一部損害の場合】
修理金額 – 自己免責=振込金額
修理金額は領収書の添付を求められます。
3000円以下の修理費の場合は、保険額は0円と言うことになります。

空港から出ずに破損証明を入手する

タイに着き預入荷物が回ってくるのを待っていたところ、再開した愛用のスーツケースの天板はバッキバキになっていました。
まじでこんな事起こるんだ…!

空港から出た場合、航空会社が責任を認めてくれない、と言うのは知っていたので、その場でスーツケースを確認し、破損箇所の写真を撮りました。
その後空港の職員さんに声をかけて確認してもらい、サービスカウンターに案内されました。
サービスカウンターは(国際便)荷物のレーンでいうと7-9レーンあたりの入国審査側にあります。

タイ語と英語で乗り越えないといけないので、ハードルが高いように思いますが、壊れたスーツケースを見せれば何も言わなくても分かってくれると思います。

職員さんが破損状況を確かめて写真を撮ります。
その後、パスポートの提示・乗ってきた便・バンコクでの滞在場所や連絡先などを聞かれ書類を作ってもらいました。

ちなみにサービスカウンターは同じ便で被害にあったひとで大賑わいでした…

保険を選ぶ

空港から出なければ、航空会社の保証も受けられます。
後になって分かりましたが、受けられる補償はだいたい同じだと思います。
使える海外旅行保険が無い場合は、航空会社に補償してもらった方が良いかもしれません。
クレジットカードに付帯の保険は、使用条件がさまざまなので、使えるかどうかの確認が重要です。
そのクレジットカードで買った物でないといけない、その時持っているだけでいい、などです。
エポス ゴールドカードは携帯していればOKです。
ネット上でも人気なカードで、調べてすぐ出て来たので少し安心しました。

空港会社に頼んだ場合、自己負担1000バーツでバンコク市内の修理屋さんに出しますよ、とのことでした。


でもどう見ても修理不可能な状態です。
1000バーツだと為替によっては負担が増えますし。。
修理できなかった場合はどうなる、とか何が必要になる、とか専門用語の多い会話を深夜12時を過ぎてする元気もなく、自分で保険を請求する旨を伝えて、破損証明だけ貰ってひとまず帰宅しました。

コールセンターへ連絡し、書類を入手する

カードと連絡先に指定するメールアドレスなどを準備の上、連絡します。
海外旅行保険は各国で受付コールセンターをお持ちです。
例えば、バンコクでのエポスカードの受付先は「02-230-0495」です。
(10:30~19:00/土・日・祝日・ソンクランはお休み)
その他の国については→こちら

緊急時の受付は→こちら
24時間対応ですが、海外通話になります。
電話代も会社持ちにしてもらえますので、連絡が取れたら折り返してもらうのが良いと思います。
いろいろ時間をかけて相談したいと思うので。
私はバンコクからかけたらアメリカの方が対応してくださいました。

スーツケースが破損してしまったこと、駐在でタイからしばらく日本に帰らないが保険は使えるのか、といった相談をしたところ、
「滞在先請求ができます」
とのことでした。良かった・・・!
補償は事故発生から何日以内に請求、など期日があるので次の一時帰国では間に合わなかったので助かりました。

電話で必要な書類を聞いて、さらにメールで書類などを送ってもらうことになりました。
メールアドレスの伝え間違いだけは無いよう慎重にしましょう。

2,3日後にタイの受付事務所からメールが届きました。

修理に出す

修理代の見積書か領収書、もしくは修理不可能証明書の添付が必要です。
というわけで、ひとまず修理屋さんに持っていきました。

ここで一つ失敗したのが、修理屋さんで「修理できます」と言われたので「ほんとに??」と思いつつそのまま預けてしまったことです。
見せた時点で「空港で壊されたんでしょう」と言われ、こういったことに慣れた感じだったので、修理が出来なかったとしても修理不可能証明書を書いてもらえるだろうと思い込んでしまいました。

結果的に1週間後、「これは直らないわ」と戻ってきました。しかも修理不可能証明書は発行していないとのこと。。
スーツケースに「修理無理」とその辺の厚紙にタイ語で書きなぐられたタグしかありません。

↑赤字で「ซ่อมไม่ได้(ソーム マイダイ)」修理出来ない、と書かれてるのだけは読めました。
普通に発行してくれる店舗はたくさんあると思うので、預ける前に確認することをお勧めします。(修理で済むなら領収書で問題ないのですが)

今回は店舗のオフィスにメールをしたところ、「修理不可能なことを証明します」といったメールを貰いそれを添付することで保険会社からOKを貰いました。
保険会社さんは、ちゃんと私たちの見方で柔軟に対応してくださるんですね。

書類を送付する

書類が揃ったらメールに記載されていた、バンコクの保険事務所へ郵送します。

書類は以下です。
・保険金請求書
請求主(自分)の情報を記入する書類。カードの番号や振込口座、日中の連絡先など。
バンコクの事務所からの連絡なので、タイの携帯番号で大丈夫でした。

・携帯品損害事故内容報告書(病気で通院の場合や賠償事故の場合は別の書類)
事故の日時や、破損状況の説明。
破損品情報(購入時期・購入場所・購入金額など。領収書が無ければHPなどから販売価格を調べて、HPの画像などを添付すると良いです)
空港で貰った破損証明も添付しました。

・パスポートのコピー
顔写真・日本出国印ページ

・同意書

・修理見積/領収書/修理不可能証明書
今回は修理店からのからのメールを添付。

・損害品の写真
損害箇所だけでなく、商品を保険会社さんが特定できるようなものも添付しました。
スーツケースは容量特定のためにも高さや幅などを測っておくと良いです。

書類が揃ったら郵便局に持って行って送付します。
窓口で封筒を渡し、一応EMSや書留など追跡がついているもので送りましょう。

私みたいにうっかり「タマダー(普通郵便で)」なんて言うと、ほんとに届いたのかわからず不安な日々になります。

承認を貰う

書類が届くと、保険会社の担当スタッフさんからお電話で連絡がありました。
足りない資料や情報などがあった場合、ここで教えてもらえます。
手書きの書類でなければ、メールに添付しておくるだけで大丈夫でした。

振込確認

振込されると、バンコクの事務所からお電話がありました。

初めてのことでドキドキしましたが、なんとか保険請求が出来ました。
次のスーツケースを買う資金の一部にしようと思います。
でも10年使った愛用品だったので残念だったなぁ。

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